ついに!ついに映画スラムダンク「THE FIRST SLAM DUNK」の予告が公開されましたね。
待ちに待っていたので、何回も見返しては、一体どんな内容になるのか、思いを巡らせてしまうでしょう。
この記事では、井上雄彦監督のメッセージと予告、新情報解禁特番、ポスターから今回の映画の主役は誰かを予想したいと思います。
ぜひ最後までお読みください。
井上雄彦監督のメッセージから考察!
井上監督は、自身のホームページにおいて、以下のように述べています。
キャラクターたちは、連載が終わってからも引き続き自分の中で生きている感じがあります。
新装版やイラスト集などで新しく描き下ろすたびにどこかから呼び出して、命を新たに吹き込んでいる感じで更新されていく、歳は取らないけど生きている、そういう感覚があります。その中で、自分が歳を重ねるにつれてキャラクターたちをとらえる視点の数も少しずつ増えていく。
こいつはこんなヤツだったのか、こんなことがあったのかと、いろいろな視点が浮かんで、その度にメモが少しずつ増えていきました。更新されてきました。昔、30年前には見えなかった視点もあれば、連載中からあったけどその時には描けなかった視点もあります。それらのいくつかが生かされたという意味で、今回の映画は新たな視点で描いたスラムダンクと言えます。
キャラクターたちの新たな絵を描く時のように、何度も描いてきたはずだけど初めて出会う人のように、この映画も新たな命のようなものを持つことを願って取り組みました。知らない人には初めての、
THE FIRST – INOUE TAKEHIKO ON THE WEB (itplanning.co.jp)
知ってる人には、
知ってるけど初めて見るスラムダンク。
このメッセージからも分かるように、初めてという言葉を強調しています。
監督はあくまでも新しい作品として今回の映画を楽しんでもらいたいという思いなのですね。
私たちが知っている花道が主役のSLAM DUNKのアニメ映画化ではないということを念頭に置きましょう。
- スラムダンクを知っている人にとっても知らない人にとっても新しい。
- 新たな視点で描いたスラムダンクであること
ということから、花道が主役でない可能性があると考えなければなりません。
最新「THE FIRST SLAM DUNK」予告から考察!
1オン1をする2人の少年は?
みなさんは、井上監督の「ピアス」という読み切り作品をご存じでしょうか。
「週刊少年ジャンプ」1998年9号に掲載された短編作品で、「週刊ヤングジャンプ」でも2001年49号で再掲載されましたが、単行本には未収録であり、ファンの間では伝説と呼ばれている作品です。
この作品は、連載時の欄外に「彩子とリョータの秘密」と記述があったので、スラムダンク原作に出てくる2人を指していると考えてほぼ間違いはないといえるでしょう。
あらすじは、
「ピアス」の主人公は、小学6年生の「りょう」と呼ばれている少年。なぜか海を見つめることに執着している彼は、人知れず、海辺の崖にある洞窟を「秘密基地」にしていた。
そんなりょうは、ある日、海にリボンのついた小さな箱を投げ捨てる少女の姿を見る。咄嗟に飛び込むりょう。すぐに海の底から小箱を拾い上げ、少女に平手打ちを一発食らわせたのち、彼女の足元に箱を放り投げる。そして、ひと言――(海を)「汚すな」
だが、勝気な少女も負けてはいなかった。ふたりはしばしその場で乱闘を繰り広げるが、最後には、彼女の目に浮かんだ大粒の涙を見たりょうが折れ、それまで誰も入れたことのなかった「秘密基地」に少女を招き入れる。
小箱を開けてみると、それはピアスだった。少女の母(おそらくは独身)が、いまつきあっている男性から贈られた物だったが、彼女はそのまま黙り込んでしまう。
一方、何かを察しながらもりょうは、安全ピンの針を蝋燭の火で消毒して、左耳にピアスの穴を開けようとする――りょう曰く、「マイケル・ジョーダンがしてるから オレもする」(このセリフの他にも、「秘密基地」の中にはバスケットボールがさりげなく転がっており、りょうという少年がバスケ好きだということが暗に表現されている)
さらに彼は、なぜ自分が海を見続けているのかを少女に打ち明ける。それは、3年前、釣りに行ったまま帰ってこなかった兄の話だった……。
その日――一緒に釣りに行きたいと言うりょうに向かって、兄は、「危ないんだぞ 6年生になったら つれてってやるよ」と断り、幼かったりょうは、「バカ兄(にい)!! もう帰ってくるな!!」と思わず叫んでしまう。そう――(6年生になった)彼は、いまでも帰ってくるはずのない兄の帰りを待っているのだった。あのとき言ったひどい言葉を、取り消すために……。
心に抱えているものを打ち明けた少年と、それを聞いた少女。そんなふたりを優しく包み込むように、空には美しい満月が浮かんでいる(……のだったが、突然、「秘密基地」はりょうの母親に見つかってしまい、のちに「解体」されることに)。
数日後、りょうは、「元気? 私は元気 出てきたよ」という書き出しによる少女からの手紙を読み、あのピアスは実は、例の男性と母親のふたりが彼女のために用意していたプレゼントだったということを知る。また、少女の名前が「あやこ」だったということも。
そして、物語のラスト。ひとり砂浜を歩きながら、自分の名を「りょう」だと思い込んでいるあやこに、彼は微笑んでこうつぶやくのだった。「りょうじゃねえよ… りょうただよ」
『SLAM DUNK』宮城リョータの“強さ”の理由 傑作短編「ピアス」から考察|Real Sound|リアルサウンド ブック
幼い少年と歳の離れた兄とのエピソードがあるのは、スラムダンクのキャラクターの中で宮城リョータだけ。
予告の冒頭に出てくる2人の少年が幼き頃のリョータのその兄と考えられるのではないでしょうか。
また、予告の次のシーンで出てくる岩場と中央にある洞窟。
上記にある、海辺の崖にある洞窟の「秘密基地」の場面と考えて妥当だと思います。
さらに、砂浜で流木の上に座る謎の人物の背後からとらえたカットが続きます。
「行け!行け!」とささやく声の横を宮城リョータが全速力で走っていきます。
- 幼い少年と歳の離れた少年が2人→幼き頃のリョータとその兄
- 岩場と洞窟の場面→「ピアス」に出てくる秘密基地
- 砂浜のカットにも宮城リョータ
以上から、宮城リョータ中心のエピソードが描かれている可能性が高いということが考えられます。
試合のシーンでは?
この予告の中で唯一台詞を言っているのは宮城リョータ。
湘北メンバーに「俺たちならできる!」と気合いを入れる姿は試合のみならず、映画作品を引っ張っていく雰囲気を感じます。
また、予告映像終了間際にも、リョータの左手と振り向いた顔が映っています。
赤と黒のリストバンドをして、強く拳を握るカットはリョータの思いが込められたシーンであると捉えられます。
この赤のリストバンドは、冒頭でリョータの兄が右手に着けていたものなのではないかと考えられますね!
- 予告で台詞があったのは、宮城リョータだけ
- 最後のカットで映っているのは、リョータの左手と振り向いた顔
以上のことから、宮城リョータを物語の軸に据えて、登場人物たちのストーリーと試合を描いていくのではないかと考えられます。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』新情報解禁特番から考察!
11月4日(金)の20時から1時間19分にわたって映画『THE FIRST SLAM DUNK』新情報解禁特番がYouTubeにてプレミア公開されました。
その動画の中では、ボイスキャスト 、楽曲アーティスト 、予告編が公開されるというファンにはたまらない時間だったわけですが、今回注目したのはボイスキャストです!
その発表の順番が大変気になるのです☟
PG(ポイントガード)宮城リョータ | 仲村宗悟(なかむらしゅうご) |
SG(シューティングガード)三井寿 | 笠間淳(かさまじゅん) |
SF(スモールフォワード)流川楓 | 神尾晋一郎(かみおしんいちろう) |
PF(パワーフォワード)桜木花道 | 木村昴(きむらすばる) |
C(センター)赤木剛憲 | 三宅健太(みやけけんた) |
宮城リョータから発表されたのです。
公式Twitterも宮城リョータからの記載。
アニメ作品はまずは主人公から発表され、記載されるのが通常です。
声優さんのビジュアルも公開されましたが、宮城リョータ役の仲村宗悟が中央です。
発表順、記載順、ポスターの並びから、宮城リョータが主役である可能性は濃厚と考えられます!
ポスターから考察!
こちらのポスターは、2021年の冬にビジュアルが公開されました。
その際にも、この拳は一体誰なのか!?と大変話題になりましたが、今回の考察から…
左側の手が幼い頃の宮城リョータの左手、右側の手がリョータの兄の右手だと合点がいきます。
明らかに左手が小さい…子供?と皆さん不思議に思っていましたよね?
今回の予告を見て、こういうことだったのかと腑に落ちました。
このポスターは2022.10.15に公開されました。
宮城リョータが中心いるのは、ガードだからというよりは、ストーリーの主役になるからと考えた方がしっくりきてしまいます。
- 拳のビジュアルは「ピアス」に出てきたリョータとその兄
- 最後に公開されたポスターの中心が宮城リョータ
これらより、今回の映画「THE FIRST SLAM DUNK」の主役は宮城リョータと考えるのが妥当ではないかと思います。
まとめ
今回、井上監督のメッセージ、公開された予告と過去のポスタービジュアルから
映画「THE FIRST SLAM DUNK」の主役は宮城リョータ
と考察いたしました。
皆さんはどのように考えましたか?
どんな内容になるのか、本当に公開日が待ち遠しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。