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【スラムダンク】映画の内容を予想|宮城リョータの少年時代から全国大会まで!

スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」(12月3日公開)の最新情報が11月4日、YouTubeの新情報解禁特番がにて発表されました。
湘北メンバー5人のボイスキャスト、楽曲アーティスト情報、最新予告映像が公開されましたが、予告を見てもどういった内容なのか、試合相手はどこなのか、全く分からないものになっていました。
ネット上では「いったいどういう内容なの?」「ストーリー気になる!」などと話題になっています!

そこで今回は

  • スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」の内容を大胆に予想

していきたいと思います。
スラムダンク大好き筆者の個人的予想になりますので、ご了承ください。
ぜひ最後までお読みください。

目次

「人物」にフォーカスして物語を描いていく

井上雄彦監督は、今回の映画について自身のホームページで以下のように述べています。

キャラクターたちは、連載が終わってからも引き続き自分の中で生きている感じがあります。
新装版やイラスト集などで新しく描き下ろすたびにどこかから呼び出して、命を新たに吹き込んでいる感じで更新されていく、歳は取らないけど生きている、そういう感覚があります。

その中で、自分が歳を重ねるにつれてキャラクターたちをとらえる視点の数も少しずつ増えていく
こいつはこんなヤツだったのか、こんなことがあったのかと、いろいろな視点が浮かんで、その度にメモが少しずつ増えていきました。更新されてきました。昔、30年前には見えなかった視点もあれば、連載中からあったけどその時には描けなかった視点もあります。

それらのいくつかが生かされたという意味で、今回の映画は新たな視点で描いたスラムダンクと言えます。
キャラクターたちの新たな絵を描く時のように、何度も描いてきたはずだけど初めて出会う人のように、この映画も新たな命のようなものを持つことを願って取り組みました。  

知らない人には初めての、
知ってる人には、
知ってるけど初めて見るスラムダンク

THE FIRST – INOUE TAKEHIKO ON THE WEB (itplanning.co.jp)

上記にある、キャラクターたちこいつはこんなヤツいうフレーズが気になりませんか?
井上監督の中で、長い年月が経ってもキャラクターは年を取らずとも生きていて、その一人一人に対して新たな視点が生まれいき、今まで見えてこなかったストーリー(人生)が積み重ねられてきたのだと思います。
また、
『それらのいくつかが生かされたという意味で、今回の映画は新たな視点で描いたスラムダンクと言えます。』
とおっしゃっているので、新たな視点のうちのいくつかが生かされたうえで、私達の知っているスラムダンクが描かれるということになります。

さらに、井上監督は漫画連載終了の際、理由を「山王戦より面白い試合は描けないと思った。」述べているので、「THE FIRST SLAM DUNK」において主要メンバーの追加や新しい試合を展開する可能性は低いと思われます。

つまり今回の映画では、

  • 既存のスラムダンク「桜木花道が主人公のバスケットボール漫画」に忠実ではない
  • キャラクター一人一人がよりフォーカスされて、主要登場人物や試合の流れは変更せず人物を中心にストーリーが展開されていく

のではないかと予想します。

物語の主役は「宮城リョータ」である

人物にフォーカスするならば今回の映画「THE FIRST SLAM DUNK」では宮城リョータが主人公ではないかと考えました。
それについては関連記事でいくつかの根拠をあげて考察していますので、お読みください。

少年時代から全国大会へ

みなさんは、井上監督の「ピアス」という読み切り作品をご存じでしょうか。
「週刊少年ジャンプ」1998年9号に掲載された短編作品で、「週刊ヤングジャンプ」でも2001年49号で再掲載されましたが、単行本には未収録であり、ファンの間では伝説と呼ばれている作品です。

こちらの漫画で描かれているように、宮城リョータには、年の離れた兄がいました。
つまり、先日公開された予告の冒頭に出てくる少年2人はリョータとその兄と考えられます。
「宮城リョータ」という人物を中心に描くためには、この「ピアス」のストーリーは外せないでしょう。
あらすじは、こちら。

「ピアス」の主人公は、小学6年生の「りょう」と呼ばれている少年。なぜか海を見つめることに執着している彼は、人知れず、海辺の崖にある洞窟を「秘密基地」にしていた。

 そんなりょうは、ある日、海にリボンのついた小さな箱を投げ捨てる少女の姿を見る。咄嗟に飛び込むりょう。すぐに海の底から小箱を拾い上げ、少女に平手打ちを一発食らわせたのち、彼女の足元に箱を放り投げる。そして、ひと言――(海を)「汚すな」

 だが、勝気な少女も負けてはいなかった。ふたりはしばしその場で乱闘を繰り広げるが、最後には、彼女の目に浮かんだ大粒の涙を見たりょうが折れ、それまで誰も入れたことのなかった「秘密基地」に少女を招き入れる。

 小箱を開けてみると、それはピアスだった。少女の母(おそらくは独身)が、いまつきあっている男性から贈られた物だったが、彼女はそのまま黙り込んでしまう。

 一方、何かを察しながらもりょうは、安全ピンの針を蝋燭の火で消毒して、左耳にピアスの穴を開けようとする――りょう曰く、「マイケル・ジョーダンがしてるから オレもする」(このセリフの他にも、「秘密基地」の中にはバスケットボールがさりげなく転がっており、りょうという少年がバスケ好きだということが暗に表現されている)

 さらに彼は、なぜ自分が海を見続けているのかを少女に打ち明ける。それは、3年前、釣りに行ったまま帰ってこなかった兄の話だった……。

 その日――一緒に釣りに行きたいと言うりょうに向かって、兄は、「危ないんだぞ 6年生になったら つれてってやるよ」と断り、幼かったりょうは、「バカ兄(にい)!! もう帰ってくるな!!」と思わず叫んでしまう。そう――(6年生になった)彼は、いまでも帰ってくるはずのない兄の帰りを待っているのだった。あのとき言ったひどい言葉を、取り消すために……。

 心に抱えているものを打ち明けた少年と、それを聞いた少女。そんなふたりを優しく包み込むように、空には美しい満月が浮かんでいる(……のだったが、突然、「秘密基地」はりょうの母親に見つかってしまい、のちに「解体」されることに)。

 数日後、りょうは、「元気? 私は元気 出てきたよ」という書き出しによる少女からの手紙を読み、あのピアスは実は、例の男性と母親のふたりが彼女のために用意していたプレゼントだったということを知る。また、少女の名前が「あやこ」だったということも。

 そして、物語のラスト。ひとり砂浜を歩きながら、自分の名を「りょう」だと思い込んでいるあやこに、彼は微笑んでこうつぶやくのだった。「りょうじゃねえよ… りょうただよ」

『SLAM DUNK』宮城リョータの“強さ”の理由 傑作短編「ピアス」から考察|Real Sound|リアルサウンド ブック

この漫画の中では、兄の人物像について詳しいことは描かれていません。
ただ、短髪で年が離れている兄(リョータが3年生の時に高校生くらい)ということは分かります。

この「ピアス」のエピソードを映画に盛り込むとなると、
小学校3年生時のリョータと兄とのエピソードが映画の序盤に描かれるのではないかと思っています。
またそれを受けて、中盤ではリョータが高校生になり湘北メンバーとバスケットボールを通して人間として成長していく様子が描かれるのではないかと考えます。
ここからは完全に予想(妄想)なのですが、

  • リョータの兄はバスケットボール部で、右手に赤いリストバンドをしており、時折リョータにバスケットボールを教えてくれていた
  • 兄は、バスケの強豪校に通って、全国制覇を目指していた
  • 兄は、安西先生が監督をしていた大学を受験しようと考えていた

といった設定があり、リョータは安西先生に憧れて湘北に入ったのではないかと考えました。
また、兄の思いを受け継いで全国大会での試合が描かれるのではと予想しております。
そう考えると、下記のポスターにある「ただ、負けたくなかった。」の台詞が重みのあるものになってきませんか?

試合相手は山王工業高校

今回描かれる試合については、本当にどこなのだろうと悩みましたが、

  • 秋田県立山王工業高校(湘北のインターハイ2回戦での対戦相手)


と予想しました。
なぜそのように予想したのか、5つの根拠をあげていきたいと思います。

  • 予告映像の試合会場が全国大会仕様

原作において、白いテーブルクロスが掛かった机が置かれていたのは、全国大会だけです。
神奈川の決勝リーグでは、コートの周りにパイプ椅子のみが置かれていました。
つまり、今回の映画では全国大会の試合が描かれているということになります。

  • ユニフォームが赤

全国大会で湘北が戦ったのは、2回戦までです。
原作では、1回戦は豊玉戦でユニフォームが白、2回戦は山王戦でユニフォームが赤でした。

  • 桜木花道が坊主

坊主にしたのは、神奈川の予選決勝リーグで海南に負けてしまってからです。
その後に試合を行ったのは、陵南、豊玉、山王の3校となります。

  • 桜木花道の身長が188㎝

映画の公式ホームページに花道の身長が188㎝と記載されています。

原作ではインターハイ出場決定後に身長を測りなおしていてその際189.2cmだったため、ネットでは測り直す前の陵南戦ではないかと予想されている方もいました。
しかし、スラムダンク第200話の扉絵に全国大会参加で提出するメンバー表が描かれており、花道の身長は188cmとなっているので、花道は188cmとして全国大会に出ていたことになります!

  • ポスターの台詞が悪者

このポスターは2022年夏に公開されたものです。
台詞に注目すると、

宮城リョータ問題児で悪いか。
三井寿元中学MVPで悪いか。
流川楓自分勝手で悪いか。
桜木花道素人で悪いか。
赤木剛憲ゴリで悪いか。

と書かれています。
原作をお読みの方はピンときた人もいるでしょう。
原作には、絶対王者山王戦の前に観客の様子を見て、湘北メンバーが自分たちのことを悪役であると捉える場面があります。

このセリフと山王戦を関連付けて考えると非常に親和性が高いように感じます。

  • 以上5つの理由から今作の試合相手は山王工業高校であると予想しました!

まとめ

  • スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」の内容は、宮城リョータを主人公に、その生き様と、リョータ視点の山王戦を描く

と予想しました!
みなさんはどのように考えましたか?

私は、スラムダンクドンピシャ世代で、この漫画がきっかけで中高バスケットボールをやってきた程スラムダンクが大好きです。
今回の映画制作の発表の際には、非常に驚きましたし、興奮したことを覚えています。
大変ファンの多い素晴らしい作品であるため、映画制作において色々な意見があるかと思いますが、井上監督がご自身の思いで脚本・監督をされているので、きっと私達の予想を超えた心打たれる映画になるのではないかと期待しています。

映画公開を楽しみに待ちましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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